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[ネタバレ注意] ワンナウツ [甲斐谷忍]

すごく気になっていてようやく読みました。
ネタバレ含むので注意。


渡久地東亜(トーア)はライアーゲームでいうところの秋山。
1打席勝負の賭野球で驚異的に無敗を続けていた男。
無敗の賭野球の内容は、120km/h程度の直球のみを
投げるトーアがあらゆる野球経験者を心理戦のみで
押さえ込むというもの。
沖縄でキャンプを張っていたプロ野球選手が
興味本位で対決し、歯も立たず惨敗したことから物語は始まる。
優勝だけ経験がない球界を代表する大打者・児島弘道がそれを知り、
後輩の負けの取り返しと野球を賭博にされている怒りで
トーアに勝負を挑むがやはり心理戦で敗れてしまう。
心理面の強化特訓をして再戦した際に、ストライクボールに
体を当てにいき通常の野球ルールでは三振になるところで
内容では負けていたものの
「後ろの壁の四角の中にボールが当たればストライク」
という勝負した両名の合意のルール上で勝ちを拾い、
トーアを賭野球から足を洗わせて、
児島自身が所属するリカオンズに入団させ、
悲願の初優勝を目指すことになる。

よく野球の投手で大事だと言われるものとして
精神力と制球力がある。
この2スキルが究極に優れていれば、
メジャーリーガーも抑えることができる・・・
というような、一種の絵空事のような聞いたことありませんか?
ただし現実の野球世界ではなかなかそうはいきません。
もちろん精神力と制球力が究極まで至らないから
と言えばそれまでですが・・・
まさに、これを体現するのがトーアということになります。

トーアの契約は「ワンナウツ」契約となります。
ワンアウト取るごとにプラス500万円、
1点失うごとにマイナス5000万円。
これは自責点ベースだと2.70でプラスマイナスゼロと
いうことになるらしい。
しかし、オープン戦デビュー初戦で救援後21アウト、
次戦は先発で完全試合。
予想を覆し次々に年俸を重ねあげていき、チームオーナーからは
「チームの指示に従うこと」
-失点しはじめても勝手に降板できない。
「自責点でなく投球時の失点でもマイナス」
-満塁から登板させられる。
「試合の重要度に応じてレート変更可能」
-疲労困憊の日に高レート。
「ワンナウツ契約について口外禁止」
-この時点で特に有利不利なし?
となる。

変わらず快進撃を続けるが、
チャンピオンチームの千葉マリナーズの天才、
高見樹(イツキ)にストレートの縦回転を見抜かれることになるが、
いかにも引き立て役なカマセ臭が漂う。

オーナーの悪魔的作戦により千葉マリナーズとの3連戦で
トーアは先発3連投を命じられ、2戦目まで完璧の押さえ込みますが
20倍レート(ワンアウト1億、1失点10億)を命じられた3戦目で
ついに初失点。
しかも14失点。ところがこの日は大雨警報。
初回から大量点を取った千葉マリナーズの攻撃が長引いたのが
逆に5回終了での試合成立までの時間稼ぎだった。
今度は千葉マリナーズが試合を早く進めるため、
意図的凡退を試みる。
そこで繰り広げられる反則の応酬はかなり笑えます。

次に30mダッシュだけ抜きんでて速い元陸上選手との
ホームスチールを巡る熾烈な争いがが出てきます。
これももはや野球じゃないって感じ。

次にホームスタジアムで巧妙なイカサマを使って
異常な高勝率を重ねるチーム。
さらにチームの売却問題、さらに首位のチームを
無理矢理トレードで強化してリカオンズの優勝阻止、
と困難に次ぐ困難をトーアが巧みに打ち破ります。
ライアーゲームに出てくるLチケットは、
本作でオリジナルで出てきます。

突っ込みどころが多いが、これは野球マンガではなくて
心理ゲームの一種としてみるといいと思います。
それと「ワンナウツ」「ワンナウト」が
「アウト」でなく「ナウト」と表記。
これは沖縄のアメリカ人がやってた賭野球が由来だから、
ネイティブ的な表記?
One なのに Outs と複数なのは変ですが、
「One Out」というひとくくりの名詞であって
これの複数形と考えるといいと思います。
「One Out」はアウト一つを取るための心理ゲームという
そういう意味で解釈しておけばいい。


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